ドキュメントモードでは、一連のドキュメントブロックとしてコンテンツが生成されます。ドキュメントブロックにより、計算の実行に使用される構文を非表示にすることができます。非表示にすることで、問題を操作したり解いたりする上で使用されるコマンドではなく、表示される概念に集中することができます。ワークシートモードでキュメントブロックを作成し、同じ機能を実現することもできます。ドキュメントブロックは、通常折り畳まれており、Maple コードは非表示になっていますが、この領域を展開してコードを表示することも可能です。
ドキュメントブロックを作成するには、以下の手順に従います :
[フォーマット(Format)] メニューから、[ドキュメントブロックの作成(Create Document Block)] を選択します。1 つ以上の実行グループでテキストまたは計算が選択されている場合、これらの実行グループを含んだ形でドキュメントブロックが作成されます。それ以外の場合、現在の実行グループの後に、新規のドキュメントブロックが作成されます。詳細については次の例を参照してください。
ドキュメントブロック領域は、ドキュメントの左側のペインに沿った縦のバーに、マーカーで示されます。図 1.15 を参照してください。ドキュメントブロックの境界に加えマーカー (アイコン) は、ドキュメントに注釈、ブックマーク、数値のフォーマットなどの非表示の属性があることを示します。
マーカーを有効にするには、以下の手順に従います :
[表示(View)] メニューから [マーカー(Marker)] を選択します。図1.15 を参照してください。
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図 1.15 : ドキュメントブロックのマーカー
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ドキュメントブロックのコードを表示するには、以下の手順に従います :
1. 展開するドキュメントブロックの上にカーソルを移動します。
2. [表示(View)] メニューから [ドキュメントブロックを展開(Expand Document Block)] を選択します。
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図 1.16 : ドキュメントブロックの展開
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ドキュメントブロックを展開すると、計算の実行に使用した Maple コマンドを画面上で確認できるようになります。図 1.16 では solve コマンドが使用されたことがわかります。
また、赤色のプロンプト ( > ) が元の式と solve コマンドの前に表示されています。ドキュメントブロック領域外へのコマンド入力は、この入力領域に行われます。入力領域を挿入するには、ツールバーメニューの
ボタンをクリックします。
図 1.16 では、式を参照するために方程式ラベルが使用されています。詳細については、方程式ラベルを参照してください。
ドキュメントブロックを折り畳むには、以下の手順に従います :
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ドキュメントブロック内にカーソルを置き、[表示(View)] → [ドキュメントブロックを折り畳む(Collapse Document Block)] の順に選択します。
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ドキュメントブロックを展開するこのプロセスを使用して、ドキュメントブロック内の Maple コマンドを表示したり、編集したりすることができます。
表示を変更するには、以下の手順に従います :
ドキュメントブロックを折り畳んだときに表示させたい入力および出力部分を指定することができます。ドキュメントブロック内の各実行グループで、入力または出力のどちらを表示させるか選択することが可能です。
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[表示(View)] メニューから、[入出力表示の切り換え(Toggle Input/Output Display)] を選択します。
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また、出力をインラインで表示するか、新しい行の中央に表示するかを選択することもできます。
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[表示(View)] メニューから、[ドキュメントの出力をインラインに出力(Inline Document Output)] を選択します。
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例 9 - ワークシートモードでドキュメントブロックを作成する
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ワークシートモードでは、コマンドを使用してコンテンツを作成し、ドキュメントブロックを使って表示する情報量を選択することができます。
テキストと 2-D Math 入力および出力を使用して次の文を入力するには、以下の手順に従います :
The answer to is .
1. 入力プロンプトで [テキスト] アイコン
をクリックし、テキストを入力できるようにします。「The answer to」と入力します。注意 : 上記の説明はワークシートモードの場合です。
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2. 入力プロンプトのアイコン
をクリックし、Maple コマンドを入力できるようにします。 と入力し、Enter キーを押してコマンドを実行します。
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3. もう一度 [テキスト] アイコンをクリックして、残りのテキスト「is」 を入力し、もう一度入力プロンプトのアイコンを挿入します。文が正しく表示されるように、テキストの周囲に十分な余白があるか確認します。
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4. value コマンドと方程式ラベルを使用して、同じ出力をもう一度表示します。この作業を行うと、1 つのコマンドの入力と出力の間にテキストを挿入できるようになり、実質上 2 つのコマンドになります。
右に示されているように、コマンドを入力し、実行します。
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5. 最後の実行グループで [テキスト] アイコンをクリックし、ピリオドを入力して文の入力を終了します。
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6. 文全体を選択し、[フォーマット(Format)] メニューから、[ドキュメントブロックを作成(Create Document Block)] を選択します。デフォルトでは、テキストと出力のみが表示され、出力は新しい行の中央に表示されます。
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7. テキストと出力を一行に表示するには、まず、カーソルをドキュメントブロックに移動します。[表示(View)] メニューから、[ドキュメントの出力をインラインに出力(Inline Document Output)] を選択します。
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8. 最初の式で出力の代わりに入力を表示するには、まず、最初の式にカーソルを移動します。 [表示(View)] メニューから、[入出力表示の切り換え(Toggle Input/Output Display)] を選択すると、最初の領域でだけ入力が表示されるようになります。
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The answer to is .
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