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ScientificConstants[Element] - 元素または同位体のオブジェクトの構築
使い方
Element( descriptor, prop, opts, 'units' )
パラメータ
descriptor - 名前、記号、元素の原子番号、または ScientificConstants パッケージ内にある同位体を表す構文
prop - 記号または記号(パラメータ); 受け付けられる元素または同位体(オプションでパラメータ params を持つ)。特性の一覧については、最初に与えられている元素および同位体の特性 を参照して下さい。
opts - (オプション) option=value の形の等式; ここで option は、'system' のみ; オブジェクトのためのオプション指定。
'units' - (オプション); 返されるオブジェクトが元素オブジェクトに単位オブジェクトを掛けたものであることの指定。
説明
Element( descriptor, prop ) コマンドは、元素または同位体の受け付けられる特性を表現するための、元素または同位体のオブジェクトを構築します。このオブジェクトは、例えば、値( GetValue 参照)や、その値の不確定性( GetError 参照)を得るために使用できます。
同位体を表す構文: ScientificConstants パッケージ内にある同位体は、同位体を表す構文である、3つの形式のいずれかを用いて指定されます。その構文とは、[an, mn] および X[mn], yyyy[mn], Xmn、または yyyymn です。ここで an は原子番号、mn は質量数、X は元素記号、そして yyyy は元素名を表します。(与えられた、または暗に意味する)原子数よりも小さな値の質量数を指定すると、エラーが発生します。
元素全体の一覧については、最初に与えられている周期表の元素 を参照して下さい。ある元素の同位体の一覧を得るためには、'element' オプションを GetIsotopes 関数と共に使用します。
何もオプションが指定されない場合には、オブジェクトは単位系を持たないものとして返されます。このオブジェクトが評価や問い合わせの対象になると、現在使用している単位系におけるその特性の値が返されます。詳細な情報については、Units[UsingSystem] を参照して下さい。
'units' オプションが指定され、かつ 'system' の等式が指定されていない場合には、現在の単位系から単位が選択されます。
単位を持つオブジェクトの値を得るためには、 evalf 関数を使用します。
opts 引数は、オブジェクトのオプションを設定する、1つまたは複数の以下の等式を含みます。
'system' = symbol
このオプションは、対象となるオブジェクトに関連する単位系を制御します。指定された系が Units パッケージで受け付けられる単位系である場合には、返される元素または同位体のオブジェクトは、添え字付きの表記で指定された単位系を持ちます。受け付けられる単位系の一覧については、単位系 を参照して下さい。このオブジェクトが評価や問い合わせの対象になると、指示された単位系におけるその元素または同位体の特性値が返されます。
パラメータ化された元素特性と保存された手続き: Element オブジェクトは、保存された手続きによって定義された値または不確定性を持つ特性と共に、元素を参照することが可能です。このようなオブジェクトが( evalf, GetValue または GetError により)評価される際には、その値または不確定性は、保存された手続きを評価することで得られます。結果は、必要な単位変換へ受け渡されます。
さらに、Element オブジェクトで与えられた特性に関するパラメータが、評価される際に引数として手続きに受け渡されます。この場合、特性はパラメータ化されているといえます。
特性の値が手続きにより定義されると、Element オブジェクトの構築時に、手続きの試評価が行われます(そして結果は処分されます)。これにより、特性の値を定義する手続きからの誤差は、Element オブジェクトの構築時に直ちに投げ返されるようになります。特性の不確定性を定義する手続きからの誤差は、Element オブジェクトが GetError によって評価される際に投げ返されます。
Element コンストラクタ内で特性に関するパラメータが与えられ、それに対応する保存された値が手続きではない場合には、エラーが返されます。あるいは、パラメータが与えられ、それに対応する保存された不確定性が undefined ではなく、かつ手続きでもない場合には、エラーが返されます。
例
with(ScientificConstants): Element( Na[23], atomicmass );
GetValue( % ); GetUnit( %% );
元素オブジェクトの値に単位オブジェクトを掛け合わせた値を返すためには、evalf 関数を使用しなくてはなりません。
Element( Na[23], atomicmass, units );
evalf( % );
系が指定される場合、特性の値が表示および返される際にその系が使用されます。
Element( Na[23], atomicmass, system=CGS );
Element( [11, 23], atomicmass );
Element( Mo, atomicweight );
Element( O, density );
Error, (in ScientificConstants:-Element) element is a gas, access ideal density with parameter 'gas'
前の例は、元素が気体であるためにエラーを返します。気体の密度を得るためには、density(gas) を指定しなくてはなりません。
Element( O, density(gas) );
参照
同上演算子(%), 最初に与えられている元素および同位体の特性, 最初に与えられている周期表の元素, 元素および同位体の概要, ScientificConstants パッケージの紹介, ScientificConstants[GetElement], ScientificConstants[GetError], ScientificConstants[GetIsotopes], ScientificConstants[GetUnit], ScientificConstants[GetValue], 単位系, Units[Unit], Units[UsingSystem]
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