エクスポートメソッドは、モジュール要素構文 (:-) ではなく標準の関数コール構文を使用して呼び出されます。オブジェクト o のメソッド m を呼び出すには、つぎのようにします。

m( o ):

o:-m():

メソッドに関する詳細は、「オブジェクトメソッドの概要」を参照してください。

Maple のオブジェクトは、オブジェクトがタイプ builtin の Maple ルーチンに渡されるときに実行されるメソッドを定義できます。たとえば、オブジェクトのメソッドが map である場合は、このメソッドはオブジェクトが map 関数に渡されるときに実行されます。

オブジェクトの多重定義　builtin ルーチンに関する詳細は、「オブジェクトを多重定義する builtin ルーチン」を参照してください。

Maple のオブジェクトは、演算子を使用する際に自動実行されるメソッドを実装できます。たとえば、+ メソッドを使用するオブジェクトは加算式で使用され、オブジェクトの + メソッドが実行されます。オブジェクトは、Maple の式で自然に使用できます。

オブジェクトの演算子の実装に関する詳細は、「オブジェクトを多重定義する操作」を参照してください。

すべてのオブジェクﾄは type オブジェクト です。さらに、type　および :: は、予想されるクラスのオブジェクトをタイプとして渡すことにより、オブジェクトが特定のクラスのインスタンスであるかどうかを判断できます。ModuleType メソッドを定義してタイプチェックを調整することができます。

特殊メソッドはクラスが定義し、特定の状況で使用します。詳細は、メソッドのヘルプページを参照してください。

ModuleCopy: ModuleCopy メソッドは、オブジェクトが Object ルーチンによってコピーされた場合に実行されます。

ModuleType: ModuleType メソッドは、オブジェクトが特定のクラスかどうかを判断する場合に実行されます。クラスは精密なタイプチェックを行うことができます。

ModulePrint: ModulePrint メソッドは、モジュールを書式を整えて印刷する場合に実行されます。

ModuleDeconstruct: ModuleDeconstruct メソッドは、オブジェクトが Maple　構文で 1 次元形式に変換される際に実行されます。

ModuleApply: ModuleApply メソッドはオブジェクトが関数コール式内で関数として使用されたときに実行されます。

ModuleLoad: ModuleLoad メソッドはオブジェクトがライブラリから読み込まれたときに実行されます。

ModuleUnload: ModuleUnload メソッドはオブジェクトが収集されたときに実行されます。

ModuleIterator: ModuleIterator メソッドは、オブジェクトの内容を繰り返すためのインターフェースを作成します。