同上演算子 ditto
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ditto 演算子での注意
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ditto 演算子は、前に計算した Maple の結果を 参照します。この名前は、Webster の辞書の中の ditto の概念から 付けられました。:この辞書で ditto は、"前に または 上で述べたこと" です。
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以前、Maple の ditto 演算子は、ダブルコーテーション マーク(") で表されました。Maple V Release 5 では、ダブルコーテーション マークは 文字列の境界を表すために使われるので、ditto 演算子は、パーセント記号( % )に変わりました。
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説明
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Maple では、パーセント記号が 前に計算した数式を 参照するために使われます。特に、次の演算子が定義されています。
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% 最後の計算結果
%% 最後から2番目の計算結果
%%% 最後から3番目の計算結果
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これらの 3 つの演算子は、nullary 演算子です。つまり、引数を持たず、Maple セッション下での値を返します。
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% 演算子は、最後に計算した数式を再評価します。 %% 演算子は、最後から 2 番目に計算した数式を、再評価します。 %%% 演算子は、最後から 3 番目に計算した数式を、再評価します。
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これらの演算子で表すことができる 数式列は、これらの演算子を使うのと同じ Maple のセッションで作られた 数式列です。ただし、NULL と for-loop のインデックスの値を除きます。
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例えば、もっとも一般的に Maple のトップレベルで使用する場合、プロシージャの内部で作られる数式を、ditto 演算子で参照することはできません。なぜなら、それらの数式は、低いレベルにあるからです。
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プロシージャ内で使われる場合、ditto 演算子は プロシージャ実行中に作られる数式列を 参照できます。ただし、サブプロシージャ内で作られる数式は、除きます。
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ワークシート(worksheet)インターフェイス上で 使用する場合、実行する順序にご注意ください。ditto 演算子は、位置的な評価の順番でなく、時間的な評価の順番で働きます。前に作成したワークシートを編集する場合には、ditto 演算子は 前の行の結果とは 別のものを返すかもしれません。
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注意: ditto 演算子は、過去の計算結果を 単にリコールするわけではなく、計算結果を再評価します。プログラム中では、計算した数式の保存 リコールに、ローカル変数をお使いください。不必要な再評価を行ってしまいます。完全に再評価する必要がある場合は、eval をお使いください。
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