ColorTools パッケージには、色の操作や色の変換を行う関数に加えて、色の名前、ローカライズされた色文字列、16 進数の色コード、10 進数の RGB シーケンス、浮動小数点シーケンスの変換を行うために使用する関数が含まれています。

主要な色タイプは 10 進数の RGB シーケンスで、これを中心として 1 つのタイプから別のタイプへの変換を実行することができます。

ColorTools パッケージで扱うことのできる色のフォーマットは次のとおりです。

RGB24   - 24 ビット RGB、0 ～ 255 の整数値: [r,g,b]

RGB     - 浮動小数点 RGB、0.0 ～ 1.0: [rf,gf,bf]

Hex     - 文字列形式の 16 進数コード (たとえば、"#rrggbb" または "rrggbb" など)

Name    - 名前が付けられた色、旧: 'black'、'BLACK'、新: "Black"

String  - ローカライズされた文字列 - GetMessage によって翻訳されている Name 形式の文字列

PlotColor - プロット用の COLOR プリミティブ: COLOR(RGB,x,y,z)

Color   - 別の色空間をエンコードするデータ構造。詳細は ColorTools[Color] を参照してください。

Hex/Name/String は RGB24 値への変換および RGB24 値からの変換を行います。したがって、xxx から yyy に変換するには、通常 xxx から RGB24 に変換してから、RGB24 から yyy に変換します。

Color データ構造では、RGB24 のチャネルあたり 8 ビットという制限による精度の低下を避けるために、一般に浮動小数点 RGB を使用して中間計算を行います。

ColorTools パッケージは Maple 16 で導入されました。

Maple 16 における変更点についての詳細は、Maple 16 の新機能 を参照してください。