手続き Read は、ソケット接続から、Maple の文字列形式である本文データを読み込むために使用します。

引数 sid は、開かれたソケット接続に関する有効なソケット ID でなくてはなりません。オプションの引数 timeout は、読み込みの操作が時間切れとなるまで待つ時間の秒数を表すものとして、受け渡されます。

利用可能なデータ(システムに依存した最大バイト数まで)が読み込まれる時、Read は呼び出されると、ソケット sid 上でデータが利用可能となるまで、ずっとブロックします。ソケットから読み込まれるデータは、Maple の文字列として返されます。 timeout パラメータと共にこの手続きが呼び出され、そして指定された秒数内にソケット sid 上でデータが利用可能とならなければ、 Read の操作は false を返します。

Read( sid, 0 ) の形の呼び出しは、直ちに値 false を返します。

Maple の文字列には null (空白の)バイトを含むことができないため、ネットワークを越えてくるデータがプレーンの ASCII テキストからなる場合（通常の場合)にのみ、 Read を使用します。データが null バイトを含む場合には、代わりに Sockets[ReadBinary] を使用して下さい。

Read 手続きは、持続中断のプロトコルに従います(持続中断のプロトコルと Sockets パッケージ 参照）。

with( Sockets ):
sid := Open( "vulcan", "echo" );

data := [ op( convert( "Hi", 'bytes' ) ), 0, op( convert( "there", 'bytes' ) ) ];

datalen := nops( data ):
data := Array( data, 'datatype' = 'integer'[ 1 ] );

WriteBinary( sid, data );

Read( sid );

WriteBinary( sid, data );

a := Array( 1 .. datalen, 'datatype' = 'integer'[ 1 ] );

ReadBinary( a, sid );

a;

Close( sid );

convert( data, 'list' ); # back again

convert( %, 'bytes' );