factor - 多変数多項式の因数分解
使い方
factor(a)
factor(a,K)
パラメータ
a - 数式
K - 因数分解を行う体の拡大
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使い方
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factor 関数は整数、有理数、(複素数の) 数値、代数的数を係数とする多変数多項式の因数分解を計算します。
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factor 関数は整数の素因数分解は行いません。多項式の整数係数に対しても素因数分解を行いません。整数の素因数分解には ifactor 関数を使って下さい。
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第2引数 K が与えられないと、多項式は係数から導かれる体上で因数分解されます。たとえば、係数がすべて整数ならば、 factor はすべて整数係数を持つ既約因子を計算します。このように factor は必ずしも1次式の積に因数分解するわけではありません。(下の最初の例のように)どの整数も因数分解されていないことに注意して下さい。
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入力 a が有理式ならば、最初に「正規化」され (normal を参照) 続いて結果として得られたの式の分母と分子が因数分解されます。これは normal 関数が使われるのと同じ方法で式を簡単にするために用いることのできる「完全に因数分解された形」を与えます。しかし、より計算が多くなります。
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入力 a が、リスト、集合、等式、範囲、級数、関係式、関数のとき、factor は a の成分に対して繰り返し適用されます。
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第 2 引数 K がキーワード real または complex ならば、浮動小数点数を使った因数分解がそれぞれ実数上、複素数上で行われます。 現在これは1変数多項式に対してだけ実装されています。
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第 2 引数 K が 1 つの RootOf、RootOf の集合またはリスト、1 つの根数、根数の集合またはリストならば、数式は K により定義される代数体上で因数分解されます。
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例
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| (2.1) |
| (2.2) |
| (2.3) |
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factor((x^3-y^3)/(x^4-y^4));
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| (2.4) |
| (2.5) |
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factor(x^3+5, 5^(1/3));
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| (2.6) |
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factor(x^3+5, {5^(1/3),(-3)^(1/2)});
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| (2.7) |
| (2.8) |
| (2.9) |
| (2.10) |
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alias(alpha = RootOf(x^2-2)):
factor(y^4-2,alpha);
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| (2.11) |
| (2.12) |
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factor(x^3+y^3,(-3)^(1/2));
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| (2.13) |
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